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インフルエンザに注意しましょう!!

2017/02/09

インフルエンザにかかったら解熱剤は使わない方がいい?

人気女性アイドルグループの18歳のメンバーが8日亡くなったことに関連して、ソーシャルメディアなどでは、「インフルエンザのときに解熱剤を飲むと

インフルエンザ脳症になることがあるらしい」という情報が拡散しました。

 

インフルエンザに解熱剤が使えない理由

インフルエンザは38度を超える高熱がいきなり出て、その状態が数日続くのが特徴のひとつ。普通の風邪による発熱と同じように、熱を下げたい一心で

いつものように解熱剤を飲みたくなりますが、それはとても危険な行為なのです。

インフルエンザの場合、解熱剤の種類によってはけいれんや意識障害などを発症する「インフルエンザ脳症」や「インフルエンザ脳炎」、脳や肝機能に

障害を来たす「ライ症候群」など重病を招くことがあり、後遺症が残ったり、最悪の場合は死に至ってしまったケースもあります。

特に注意が必要なのは、子供への処方。子供のインフルエンザの場合、「アスピリン」などを含むサリチル酸系の薬や「ボルタレン」、「ボンタール」など、

強い解熱作用がある薬の使用は禁じられています。もちろん大人にとっても影響があるため、クリニックでこれらの薬を処方されることはありません。

注意する成分

それでは、具体的にどのような成分に気を付けたら良いのでしょうか?

「アスピリン」、「アスピリン・アスコルビン酸」、「アスピリン・ダイアルミネート」、「サリチル酸ナトリウム」、「サザピリン」、「サリチルアミド」、「エテンザミド」と

いったサリチル酸系の薬の使用は避けましょう。他にも、ボルタレンやブレシンの成分である「ジクロフェナクナトリウム」、ボンタールの成分である

「メフェナム酸」などです。

サリチル酸系の薬は市販の風邪薬などにも含まれています。パッケージを見ると「成人用」という表記があるはずなので、うっかり子供に服用しないように

注意してください。また、それ以前にクリニックや薬局で処方された薬を再服用するのはNGです。

ちなみに、日本小児科学会の発表に「インフルエンザに伴う発熱に対して使用するのであれば、アセトアミノフェンが良いと考える」とあります。高熱で

症状が重いときは、体力の消耗を防ぐためにもアセトアミノフェンなど穏やかな作用で副作用の少ない解熱剤を使いましょう。

ただし、比較的安心と言われているアセトアミノフェンも副作用がないわけではありません。あくまでも応急処置のひとつとして、症状が緩和したら服用を

やめるように心がけてください。アセトアミノフェンについて詳しくは「インフルエンザの薬(6)アセトアミノフェン」をご覧ください。

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